詩 山田亮太(TOLTA)

Poetry Ryouta Yamada(TOLTA)

アトムログ7



燃えている江戸東京博物館のむきだしのやねにかぜがふいてあなたは燃えている。燃えている大江戸線両国駅から燃えるJR両国駅までのまがりくねったみちをいちれつにならんで燃えるはいいろのかべにかかれた燃えているえをみながらあるくひとびとがいる。燃えている国技館のさくのむこうで燃えているおおきなひとたちがしゃがみこんで燃えるわになってひそひそとはなしている。燃える旧安田庭園のまんなかにうかぶ燃えているしまをめざし燃えてはだしのこどもが燃えているいけのなかをあるいていく。燃える両国公会堂のにごったまどから燃えてそれをみているものがある。燃えている横網町公園。ヨコアミであってヨコヅナではありません。復興記念館も関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑も東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑も震災遭難児童弔魂群像もジャングルジムもずっとここにあるわけではありません。燃えている東京都慰霊堂でちいさなゆめがかなったことをほうこくしすぐにひきかえしてあるいていく。燃えているこのみちをなんどもあるいた。燃えて100ねんごも燃えているこのみちをあるいて燃えるがっこうへいく。燃える燃えるひのまるがゆらめく燃えるグラウンドの燃えるつちにふれ燃えてぜったいにわすれはしないぜったいにまたもどってくるとちかった。「そんなに憎いのならあいつに火をつけよう。焼け残った屑を夢の島に埋めよう。」燃える両国中学校きみがいなくなっても燃えている東京がなくなっても燃える隅田川は燃えたままながれ燃えているがっこうは燃えて燃えているここにがっこうは燃える燃えるがっこうは燃えて燃えているがっこうはここにある。

短歌 斉藤齋藤

Tanka Saitou Saitou


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